お祭りと祝日

多民族国家であるミャンマーは宗教や民族の習慣に基づく催事が多く、そのほとんどが太陰暦に基づいているため、毎年日付が変わるのが特徴です。

ミャンマーの三大祭り

ミャンマーの人々が最も大切にしている3つのお祭りです。

① ティンジャン(水かけ祭り)

  • 時期: 4月中旬(ミャンマーの正月)
  • 内容: 一年で最大のイベントです。街中にステージが設置され、ホースやバケツで通行人に水をかけ合います。「旧年の汚れ(罪や不運)を洗い流し、清らかな気持ちで新年を迎える」という意味があります。
  • 特徴: この期間は国中の機能がストップし、人々は実家に帰省したり、寺院で功徳を積んだりします。

② タディンジュ(灯籠祭り)

  • 時期: 10月の満月の日(安居明け)
  • 内容: 約3ヶ月間にわたる僧侶の修行期間(安居:あんご)が終わることを祝います。天界で説法を終えたお釈迦様が地上に戻ってくるのを迎えるため、家々や寺院をロウソクや電飾で明るく照らします。
  • 習慣: 若者が親や先生など、目上の人に日頃の無礼を詫び、感謝を伝える「カド(礼拝)」を行う大切な時期でもあります。

③ タザウンダイン(光の祭り)

  • 時期: 11月の満月の日
  • 内容: タディンジュの1ヶ月後に行われる、もう一つの光の祭りです。シャン州のタウンジーで開催される「熱気球祭り」が有名で、巨大な紙の気球に花火やロウソクをつけて空へ放ちます。
  • 習慣: 織物競争(一晩で僧侶の袈裟を織り上げる)なども各地で行われます。

その他の重要な宗教行事

  • カソン満月祭(5月頃): お釈迦様が誕生し、悟りを開き、入滅した日。聖なる「菩提樹」に水をかける儀式が行われます。
  • ワソー満月祭(7月頃): 僧侶が修行に入る「安居」の始まりの日。この日から3ヶ月間、ミャンマーの仏教徒は結婚式や引越しを控えるのが一般的です。

2026年の主な祝日カレンダー

ミャンマーは世界でも祝日が多い国の一つです。2026年の主要な祝日は以下の通りです。

日付(2026年)祝日名備考
1月4日独立記念日1948年のイギリスからの独立を記念
2月12日連邦の日民族団結を記念する日
3月2日農民の日 / タバウン満月農業への感謝と、仏教行事が重なる日
3月27日国軍記念日対日抵抗運動の開始を記念
4月13日〜17日ティンジャン(水祭り)ミャンマー正月(前後で長期連休になる)
4月30日カソン満月菩提樹への水かけ儀式
7月19日殉難者の日アウンサン将軍らの命日
7月29日ワソー満月安居(修行期間)の始まり
10月25日〜27日タディンジュ(灯籠祭り)安居明けの祝祭
11月23日〜24日タザウンモン満月熱気球やカティナ衣の寄付
12月25日クリスマスキリスト教徒の祝日

その他、春節(旧正月)、カレン族の新年、イスラム教祝日、ヒンズー教祝日があります。(直前に発表されるので注意)


4月の「水祭り」期間中は、外出すると100%ずぶ濡れになります。スマホなどの電子機器は防水ケースが必須です。また、この期間はレストランやショップの多くが閉まるため、旅行の際は事前の準備が重要です。